A long time ago in a garaxy far far away・・・・・・・

                        昔々 遥か彼方の銀河系で・・・・・・・・・



























                             
EPISODE T



凶悪な銀河帝国の支配にたいして 反乱が起こり 反乱軍は ある惑星上の秘密基地から 帝国の要部を奇襲して初の打撃を与えた 
その戦闘の間に反乱軍側のスパイが 帝国軍の絶対兵器の設計図を盗み取る その兵器はデス・スター(死の星)と呼ばれ 惑星をも破壊する威力を持った宇宙要塞だ 反乱軍の秘密指導者の一人王子千秋は 機上でその設計図の電送を受け 銀河系に平和を回復すべく故郷へ急ぐが 帝国軍の戦闘艇に追いつかれてしまった






外交使節団の宇宙艇に侵入して来た帝国軍は、ドアを破るなり発砲してきた。
使節団を守る兵士達も応戦するが、その力関係は歴然とした差があった。
王子千秋は、帝国軍の目を何とかかわし、機関室に逃げ込んだ。

この設計図を持ったまま、捕まる訳にはいかないのだ。
一緒に連れてきたロボットのメモリー機能を、細工している。
「いいか、R2、頼むぞ、必ず伝えてくれ」
ロボットは、良く分からない機会音を発して、答えた。
「早く行け」
千秋はR2が救命艇に方に消えて行くのを見届けて、間も無く現れるだろう帝国軍を迎え撃つ為に、レーザー銃を強く握った。







「おーい直江、ちょっと来てくれ」
「何ですか叔父さん
「ジャワがロボットを売りに来てる、一緒に行って見てくれ」
「いいですよ、刈り入れ用のロボットですか?」
「そうだ、もうすぐ収穫だからな」
畑の見回りから戻った直江は、叔父の車ー宙に浮く小型飛行機の様な物ーに乗り込み、ジャワの元へ向かった。

「直江、これはどうだ?」
ジャワのトロッコに着き、あれこれ見ていた直江はに叔父が尋ねる。
「うーん、そうですねぇ・・・」
考え込んだ直江は3Pと目が合った。
近付いて行くと3Pは嬉々として直江に訴える様に、喋り始めた。
「私は役に立ちますよ、性能は抜群、あらゆる星の言葉も話せます。お買い得です」
直江は少し考え込んだが、何となく気に入り叔父に声を掛ける。
「叔父さん、コイツが良さそうです」
しかしその時には、既に決めてしまった後の様で、他のロボットを前に支払いをしている所だった。
直江は残念に思ったが、決めてしまったからには仕方が無い、
叔父の後に付いて帰路に着こうとした時、プスンッ、という音と共にたった今買ったばかりのロボットが、機能を停止してしまった。
「オイッ!何だこれは、不良品じゃないか。変な物を売り付ける気か!」
腹を立てた叔父に、直江は先程目を付けたロボット、C−3POを勧めた。
「叔父さん、これはどうです?中々使えそうですよ」
殆ど諦めてガックリきていた3Pは、嬉しい展開に再び直江に訴えかけた。
「ええっ、ぜひ!お役に立たせて下さい!」
直江の勧めに、彼は3Pを見た。
「ああ、分かったそれでいい」
叔父の返事に、直江は3Pを車に乗せようと先を促す。
「叔父さん、もう一つ買うんですよね?」
直江の言葉に反応したのは3Pだった。
「ならあれがお勧めです」
R2を指差した3Pに、直江は頷いてもう一度叔父に声を掛ける。
「あれで良いんじゃないですか?」
「ああ、もうお前の言うと通りでいいよ」
この簡単に決まった再契約が、直江の運命を大きく変えてしまうとは、この時知る由もなかった・・・・・・・・




食事の席で、直江は前から思っていた事を口にした。
「叔父さん、今年こそ大学に行きたいんです」
その言葉に、叔父は苦い貌をした。
「今は収穫の時期だ。人でが足りないんだ、来年にしろ」
予想していたとはいえ、直江はその言葉に眉を顰めた。
「叔父さんは去年もそう言いました。人でが足りないと言っても、今日ロボットを買ったでしょう?」
「・・・・・・・来年だ、何も焦る事は無い・・・・・・・」
「・・・・・・・何時まで、そう言うつもりですか?もういいですっ!!」
そう言い放つと、直江は食事も途中のまま、乱暴にスプーンをテーブルに置き、キッチンから飛び出す様に出て行ってしまった。
「直江!」
呼び止める叔母の声も、直江を引き留める事は出来なかった。
「あなた、行かせてやってもいいんじゃない?何時までも引き留めてはあの子が可哀想よ」
渋い貌をして食事の手を止めていた叔父は、スプーンをテーブルの上に置き、妻の言葉に答える。
「あの子はここにいた方はいいんだ、その方が静かに暮らしていける」
「あの子は父親とは、違うのよ」
「分かっている・・・・・・・・・」



「確か、この辺だと思ったが・・・・」
R2に仕込まれているプログラムを解除する為、ベン・ケノビを探しに、少し奥地の方まで足を伸ばした直江は、行き過ぎた事に気付き、引き返そうと今来た途を歩き始めた。
「こんな所に長くいると、砂男に見付かってしまう」
「直江様、砂男とは何ですか?」
「この辺りに住んでいる強暴な奴等だ」
その言葉を聞きこの前のジャワを思い出したのか、3Pは慌てて直江とR2を急き立てた。
「な、直江様、急ぎましょう!ホラ、R2も急ぐんだ!」
いきなり背後から襲われたのは、早足で車まで行き、乗り込もうとした丁度その時だった。
「−−−っ!!!−−−」
銃身で肩を殴られその場に倒れ込む直江に、もう一度食らわせようとした砂男が岩場から転がり落ちた。
「大丈夫か?」
「ベンッ?!」
驚く直江の前で、べンは側にいたもう一人の砂男も追い払い直江に手を貸す。
「早くここから移動した方がいい、砂男はすぐに引くが、間の無く仲間を連れてやって来る」
直江は車にベン、R2,3Pを乗せ、急いでその場から非難した。
べンの家に着いた直江達は出されたお茶を飲みながらどうしてあんな場所にいたのかを話していた。
「直江、随分久しぶりだな、こんな所までどうしたんだ?」
「実は、このR2があなたに伝えたい事があるそうです。何でも自分の主人はあなただと言っています。オビ・ワン・ケノビ、と言うのはあなたでしょう?」
ベンは直江の言葉に一瞬目を見開いたが、直ぐに懐かしそうな貌になった。
「・・・・・・・オビ・ワンか・・・・・久しく聞いてない名だ・・・・・」
ベンはその懐かしい瞳のまま、直江を見詰めた。しかしその目は直江を通り過ぎ、その後にある者を見ている様に感じた。
直江は何故かその瞳にデジャブを感じ、ごまかす様に話題を変える。
「ベン、兎に角これを見て下さい」
直江はR2のメモリー機能を操作し、映像を取り出した。

「−−−オビ・ワン・ケノビ、直ぐ来て欲しい。手を貸してくれ。このR2には帝国の新しい要塞、デス・スターの設計図を隠してある、これがあれば帝国は相当なダメージを負うだろう。何とか仲間の元にこれを届けて欲しい、そして、あなたの手を貸してくれ、ダース・ベイダーを倒す為にーーー」
「・・・・・・ダース・ベイダー・・・・」
こんなにメッセージは長かったのか、と呆れる直江は、次の瞬間ベンの貌を見て言葉を飲み込んだ。
今まで見た事の無い、それは真剣な表情だったのだ。
直江には聞きたい事が幾つかあったのだが、それを見て飲み込んでしまった。
「直江っ!!急いで家に戻れ!!」
いきなり急変したベンに、直江は驚く。
「どうしたんです?家で何かああるんですか?」
余りのべンの迫力に、不安が直江を襲う。
「いいから急げっ!!お前の家族が危ないっ!」
「ど、どうゆう事です?!叔父や叔母に何があると言うんですかっ?!」
直江の問いには答えずに、ベンは3人を引き立てる様に車に乗せ、家へと急がせた。


「・・・・・・・こ・・・こん、な・・・・・・」
馬鹿な、と言う言葉は続かなかった。
そこにあった物は、いや、何も無かったのだった。
砂と言う物質しか存在しないかの様な、荒涼とした砂漠。
そこにあった筈の自分達のドームは、跡形も無く姿を消していた。
直江は呆然としたまま、暫くの間、その場に佇んでいた・・・・・・


「直江・・・・」
戻って来た彼の表情で全てを悟ったベンは、慰める様に肩を叩き、自分のドームの中へ促した。
「・・・・・一体・・・何があったんです、何故叔父や叔母があんな事にならなくてはいけないんですかっ?!!」
悲痛な直江の叫びに、ベンは悲しいそうに眉を顰めてポツリ、ポツリと、言葉を紡ぎ出した。
「・・帝国だ・・・」
「帝国?帝国が何故こんな何も無い辺境の星を襲うんです?そんな理由が何処にあると言うんですか?」
「・・・・・直江・・・お前の父親は、戦士だったのだ・・・・・・・」
突然変わった話題に訝しんだが、それが答えの一つだと気付き、直江直江は先を促す。
「私の父親は農夫だったと聞いています」
「それは嘘だ」
「嘘?何故叔父や叔母は嘘を付いたんです?」
「お前の為を思ったのだろう、平和に静かに暮らせる様に」
「・・・・・・・・・」
「お前の父親はそれは立派な騎士だった。勇敢で知性があり、そして優しく誰よりも強かった」
「・・・・何故、死んだのですか?」
「・・・・・・・・殺されたんだ、ダース・ベイダーに・・・・・」
「殺されたっ?!ダース・ベイダーとは何者なんですか?」
「帝国の支配者だ。今回の襲撃も、この設計図に関連した奴の仕業だろう」
直江は何故か、自分の父親が戦士だったという事実を違和感無く受け入れた。
それよりも、訳も分からず死んでいっただろう叔父や叔母に申し訳が無く、哀れで、悲しかった。
そんな直江の気持ちを読み取ったのか、ベンは静かに語り掛ける。
「直江、自分を責めるな。お前のせいでは無い、避けられぬ事だったのだ」
暫くして、間沈黙していた直江が口を開いた。
「・・・・・・私の、すべき事を教えて下さい」
「・・・・・・私と一緒に惑星オルデラーンへ行って欲しい」
「オルデラーン・・・・」
「そうだ、私にはやらなくてはならない事がある、お前にそれを手伝って欲しい」
それがさっきのメッセージだと気付いた直江は、今まで育ててくれた叔父叔母夫婦も死んでしまい行く所も無いので、それに乗り掛かった船だとも思い、ベンと共に行く事にした。




「まず艇と優秀なパイロトを探そう」
ベン、直江、それにR2と3Pは、アイズレー宇宙港に来ていた。
「ここは荒くれ者が多いから気を付けろ」
「・・・・・・・・」
見るからに荒んだ感じの、酒場だらけの場所だ。帝国の視察隊も駐留している。
「ここには腕のいいパイロットが多い」
そう言ってベンは目の前にある酒場に入って行った。その中は、後に付いていった直江が”成る程”と思う感じの場末の酒場だ。
「オイッ、ロボットはダメだ」
店に入るなり飛んできたバーテンの怒鳴り声に、直江は後から付いて来たR2と3Pに車で待っている様に言った。
「分かりました。気を付けて下さい、直江様」
心配そうに出て行った二人を見送り、直江は取り敢えず注文する。
「何か酒を」
しかしその声が聞こえなかったのか、無視したのか、バーテンは全く反応しない。
「何か酒をくれ」
もう一度言うと、見るからに安そうな酒の入ったグラスを、直江の前に乱暴に置いた。
直江はそれに口を付けながら店のそ様子を伺うが、あらゆる星からやって来た無法者達は、この荒んだ空気を楽しむかの様に、夫々酒を飲んでいる。
恐らく殆どの者が、前科者か賞金が掛かった者だろう。
チビチビと、決して美味くは無い酒を飲んでいた直江は、突然肩を叩かれた。
「おい、お前気に入らねーなぁ」
「・・・・・そうか、それは残念だったな」
無視を決め込み、再び酒を飲み始めた直江の肩を、今度はさっきよりも強く叩く。
「気に入らねぇっっつってんだよっ!!」
そう言い放ち、いきなり直江を突き飛ばした。
「−−っ?!!」
カウンターに身体を強く打ちつけ、直江は痛みを堪えながら、その男に殴り掛かる。
しかし、反対に捻じ伏せられてしまい床に倒れ込んでしまった。
そんな直江に男は銃を取り出し構えたその時、間に入った者がいた。
「−−−ベンッ?!!!」
ベンが手に持っていた筒の様な物から光が発せられた、と思った瞬間、それが剣に変わり男の首は胴から吹っ飛んでいた。
それは、一瞬の出来事だった。
店の中は一瞬静まり返ったが、直に元の喧騒へと戻っていった。
「直江、大丈夫か?」
カウンターから少し離れたテーブルに着き、ベンは直江にパイロットが見付かった事を告げる。
しかし直江には、先程ベンが使った光の剣、の方が気になっていた。
「ベン、先程あなたが使った物は何なんですか?」
「・・・・・あれは、ライトセーバーと言う古い型の武器だ。今では殆ど使う者いないだろう。お前の父親は、誰よりも巧くライトセーバーを使いこなしたものだ」
父親、と言われても実感が沸かないが、彼を良く知っているベンが羨ましかったのも、事実だ。
二人が話していると、一人の女と巨大な、2mを軽く越す大猿がやって来た。
「直江、今話したパイロットだ」
「綾子よ、こっちはチューバッカ」
「直江だ」
「ふーん、ベンと直江ね。それで?何を運んで欲しい訳?」
「私と直江、それに外で待ってるロボット2体だ。オルデラーンまで連れて行ってくれ、帝国には内密に、訳有りなんでね」

「ふーん、そーゆー事なら割増になるけどーー一万ね」
「一万っ?!高過ぎる、艇が一台買えるじゃないか!」
足元を見られふっかけられたと思った直江は、綾子に食ってかかった。
どう考えても一万は、高過ぎる。
「前金で二千、帰って来たら一万五千」
横から口を出したベンの台詞に、直江も綾子も驚いて彼を振り返った。
「・・・・・合わせて一万七千、ね。いいわ、まかしといてっ!後で艇に案内するからね」
思わぬ高額報酬に上機嫌の綾子は、後で迎えに来る、と言葉と残してテーブルを後にした。
”帰り”は無いけどな、という直江に言葉は、勿論綾子の耳には届かなかった。

帝国の攻撃を、何とか振り切って艇を発進させた綾子の前で、ベンは直江にライトセーバーを差し出した。
「ベン?」
ベンの意図が分からず、直江は戸惑った声で彼を呼ぶ。
「これはお前のものだ。お前の父親からずっと預かっていた」
父が自分に託したもの。
直江は複雑な思いでそれを受け取った。
「お前の叔父さんは、怒るだろうか・・・・」
「・・・・・いいえ・・・・」
何だかんだ煩い事を言ったり父の事を黙っていたのも、結局は自分を思っても事だ。
それを知っている直江は彼はきっと分かってくれると確信している。
「叔父は分かってくれます、勿論叔母も」
「・・・・・そうか・・・・・そうだな・・・・・」

「直江、フォースを使うのだ」
「フォース?」
実はこれが、一番伝えなくてはならない事だった。
「フォースとは、生物が作り出すエネルギーの場だ。その力が宇宙を結び付けている”理力”なのだ」
「フォース・・・・理力・・・・・・」
「何オカルトみたいな事言ってんのよ、そうゆう超能力とか超自然的なものって、胡散臭くって信じらんないのよね」
フォースに対して語るベンを、思いっ切り馬鹿にする様に綾子は言う。
しかしベンは、そんな言葉を気にしてもいないらしい。
「フォースは存在する。直江、お前のフォースは父親譲りでとても強い、しかし鍛える事が必要だ」
直江は、何故自分がここまで巻き込まれなければならないのか分からなかったが、毒食えば皿までも、的な感覚で徹底的に付き合う腹積もりだった。
綾子に言わせればきっと物好き、と言われるだろうが、心は決まっている。
恐らく、見た事の無い父親も、関係しているのかもしれない。
「今のお前では、ダース・ベイダーにはとても勝てない。マスター高耶の所に行くといい、彼がお前の力を引き出してくれるだろう」
「マスター高耶?誰なんです?」
「我々共和軍の戦士、ジェダイのマスターだ。私にとって彼は師にあたる。お前の父親、そして・・・・・ダース・ベイダーにとっても、だ・・・・・彼のフォースは宇宙最強だろう」
「そのマスター高耶は何処にいるんですか?」
「惑星ダゴバだ。彼はそこに400年住んでいるという」
「400年、ですか?」
「そうだ、そこで彼は様々なジェダイの騎士の師になったのだ。私は一足先にオルデラーンに行っている。お前は一人前のジェダイの騎士になって戻って来るのを待っていよう」
「・・・・・分かりました、ダゴバへ行ってみます」
「と、言う事だ。綾子、先にダゴバに行って欲しい」
「何言ってんのよ、ダゴバって言ったらオルデラーンと全逆方向じゃない、無理無理」
「では、救命艇を貸してもらえないだろうか」
「・・・そうね・・・・・割増料金もらうわよ」
「よろしく頼む」
ベンと綾子の間で再び商談が纏まり、直江はファルコン号の救命艇で、惑星ダゴバへ向かう事になった。

「直江様、御元気で」
「お前もな、3P、R2も」
そう言うとR2は、例の機会音で答える。
「直江、フォースはお前と共にある」
「・・・・・ベン、必ず後から行きます」
「ああ、待ってる」
それぞれ一時の別れの挨拶をしていた4人に、綾子は呆れて声を掛けた。
「何時までやってんの?早く出発しないと今日中にダゴバに着けないわよ」
どこまでもマイペースな綾子に、直江は苦笑して言った。
「綾子、色々世話を掛けたな」
「全くよ、まぁ、でも変な客で結構楽しかったわ。あんたも精々死なない様に巧くやんなさいよ」
綾子らしい別れの挨拶に、直江の苦笑を深くした。

「・・・・・・行ったな・・・・・」
直江が救命艇で出発した後のファルコン号で、ベンは誰に言うとも無く、一人呟いた。









        



                                                    to be・・・・
                                                   2000.11.2

   
 
  映画知ってる人はかなり笑えるでしょう。コレ、メチャメチャはしょって書いてるんで、訳分かんないかもし
  んないです。スターヲーズファンの皆さん!カミソリメール(?)送んないでね